『ブレーメンのおんがくたい』
年老いて働けなくなったロバ、イヌ、ネコ、ニワトリ。
音楽隊に仲間入りするために、ブレーメンをめざしますが…
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結局、ブレーメンに行き着かない~!
ブレーメンにいかなくても、家があって、仲間がいる、ここが一番さ。
クリスマスイヴの夜、気の合う仲間と手にした幸せ。
解釈はいろいろでしょうが、
私は、このおはなしのやけくそ感というか、やさぐれ感が、大好きです。
動物が乗り重なるモチーフもかわいいですね。
発表会の演目としても人気があるので、小さなお子さんにも馴染みのあるグリム童話です。
「このおはなしは、今ききたて。話してくれた人の口からは湯気がたっています。」
という結びのことばも、冬らしくていいですね。
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スイスを代表する画家、ハンス・フィシャーが、長女のために描いた作品。踊るような曲線がかわいい!
'かみつきくん' 'あかあたまくん'などの味のある、瀬田訳で!
素朴でやさしい絵は、小さな読み手にも親しみやすい。
リズミカルな文章に、迫力のある絵!
動物達のやさぐれ感は抜群!印象に残る一冊です。