『わたしたちのたねまき』
『わたしたちのたねまき: たねをめぐるいのちたちのおはなし』
梨木香歩さんのあとがきより
「一人ぼっちで孤独だな、と感じるときは、自分は本来自分がいる場所から遠く、この辺境に飛ばされてきた種なのだ、と思えば、今生きていることそのものが、重大な任務のように思えます。
お日さまの光を浴びて、大きく息をして、この、奇跡的にあたえられた任務を楽しみましょう」
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「たね」は、想像を超えて、外の世界をよく知っているのかも。
自然のあらゆることが関わりあって、いのちがつむがれていく様子を描いた絵本です。
遠景と近景を織り混ぜた描写が、ダイナミックで、繊細で、とても美しいです。